クラスTシャツ生地の素材や厚みについて
文化祭や球技大会などで着るクラスでおそろいのクラスTシャツを作るにあたり、皆さんはどのような基準を重視していますか?
クラスで決めた予算内で収まるようにしたいとの思いから価格重視、クラスの個性を大事にしたいという思いからデザイン重視という方も多いかとも思いますが、ここで忘れてはならないのが「クラスTシャツ生地の素材」や「生地の厚み」という項目です。
せっかく時間をかけてクラスTシャツを作ったのに、着心地の悪さから評判があまり良くなかったり、着用シーンによっては動きづらさを感じたり、学校行事以外では着てもらえなかったりすれば勿体ないですし、非常に残念です。
そこで今回は、クラスTシャツ生地の素材や生地の厚みに注目しながら、クラスメイトに喜ばれるクラスTシャツ作りのポイントを紹介します。
選べる!クラスTシャツ生地の素材とは?

一昔前まで、学校行事で着るクラスTシャツといえば、デザインばかりが気になって生地の素材は後回し…というケースが大半でした。
ただ、最近は、クラスTシャツ人気が急上昇していることもあり、学校行事以外でも着られるようにデザインはもちろん、「生地の素材」にも強いこだわりを持ってクラスTシャツ作りに励む学校が増えています。
これまで定番とされてきた綿だけでなく、ポリエステルやドライ素材など、クラスTシャツの素材の選択肢がどんどん増えています。
そこでまずは、クラスTシャツ作りで使用される素材の種類やそれぞれの特徴について紹介します。
素材1:綿(コットン)
クラスTシャツ生地の素材の中で、もっとも定番とされているのが「綿(コットン)」です。
古くから多くの人々に親しまれてきた素材である綿の特徴は、吸水性や通気性に優れていることから肌触りが良いことです。保温性に優れていて熱が外に放出されにくいので、冬場の寒い時期にもピッタリです。
吸水性に優れている分、汗をかいたあとは少しべたつくといったデメリットがあり、色が染みやすい性質を持っています。吸水性に関してはデメリットに感じることもありますが、反対に染色するときは色が染み込みやすいといったメリットもあります。
綿は、洗濯をすると生地が縮みやすいといった性質を持っています。洗濯でシワや縮みが気になるときはアイロンがけをすることで問題を解決できます。
素材2:ポリエステル
ドライシャツとして人気のクラスTシャツ素材が「ポリエステル」です。
ポリエステルは、石油を原料とする合成繊維です。特徴は、摩耗や熱・日光に強く、洗濯の頻度や着用回数が多い場合もシワになりにくく、耐久性に非常に優れているということです。
綿に比べると肌触りが劣りますが、汗で濡れた後も乾きが早く、暑い時期やスポーツ用の衣服としてもぴったりです。ポリエステルの特性を活かしたスポーツウェアが多く販売されていますし、屋外での作業や運動量の多い仕事で使用するユニフォームとしても多く採用されています。
ポリエステルの生地は薄手のものが多いので、クラスTシャツ用のアイテム選びをするときは厚さにも注目して選ぶのがおすすめです。
素材3:混合素材(綿ポリ)
最近の生地の中には、素材を組み合わせて作る綿ポリなどの「混合素材」が増えています。
それぞれの素材の特徴やメリットを生かしながら組み合わされており、綿をより強く、そしてしわになりにくいポリエステルの特徴と、肌触りや着心地が良い綿の特徴がうまくブレンドされています。
綿が多い生地はより肌触りと着心地がよく、ポリエステルが多い生地はより速乾性に優れたクラスTシャツとなります。
他にも、綿とレーヨンを組み合わせた混合素材も人気です。レーヨンは絹に似せて作られた再生繊維であり、高級な印象と肌触りの良さが特徴的な素材です。綿とレーヨンの混合素材は、縮みやすいといった特徴がありますが、柔らかくて着心地の良い優れた生地であることから、イベントTシャツの人気素材として定番になりつつあります。
クラスTシャツ生地のオンス(oz)って何のこと?

クラスTシャツを作るにあたり、「生地を綿にするか?」「ポリエステルにするか?」「混合素材にするか?」といった話をよく聞きますが、それと同じくよく耳に入るのが「オンス(oz)」という言葉です。
・オンス(oz)
オンス(oz)とは、クラスTシャツの生地の厚さを表す単位のことです。
一般的にオンスとは、質量や重さを表す単位として使われていますが、オリジナルデザインのクラスTシャツ制作の業者ではオンスをクラスTシャツの厚さを測る単位として使っています。
1オンスは約28.35gです。オンスの表記が示すクラスTシャツの厚みは、数値が大きくなればなるほど厚みがあると判断でき、重量も重くなります。一方、オンスの数値が小さくなれば厚みも少なくなるため薄くなり、透け感が大きくなります。
・オンスの種類と特徴
クラスTシャツの生地選びをする上で大切なこと、それはオンスの種類と特徴を知り、目的に合わせてオンスを選ぶということです。
4オンス以下のクラスTシャツは、生地の厚みが薄手でさらっとしているので、夏場の暑い時期や体育祭など身体を動かす学校行事用に人気があります。着心地の良さと軽量感には定評がありますが、生地が非常に薄いので、選ぶ色によってはTシャツの中が透けてしまうので注意が必要です。
5オンスのクラスTシャツの厚さは普通で、透け感はほとんどありません。白いクラスTシャツを選んでも透ける心配があまりないので、1枚で着てもOKです。ただ、全く透けないというわけではなく、光のあたり具合によってはインナーが透けてしまうので、透けが気になる場合は色を選ぶ必要があります。
6オンスのクラスTシャツは、最もスタンダードな厚さと言われています。やや厚みがあるのですが、まず透けることがないので男女問わず着ることができるといったメリットがあります。
5オンスと6オンスの間の「5.6オンスのクラスTシャツ」は、最も人気がある厚さです。何度も洗ってもヨレや型崩れがしにくく、インナーが透けることもまずないほど厚みがあります。
7オンス以上のクラスTシャツは、非常に厚みがあるため絶対にインナーが透けることはないです。厚めの生地なので冬場の寒い時期にもおすすめですし、見た目も頑丈で型崩れしにくいことから贈り物としても人気があります。
厚みがあるクラスTシャツを選ぶときはポリエステル素材を使った生地を選べば、通気性が良いので運動用や夏場に着る用としてもおすすめです。
今回紹介したように、クラスTシャツ生地といっても素材の違いや生地の厚みによって様々な種類があることが分かります。
用途に合ったクラスTシャツ生地を選ぶためにも、商品詳細に書かれている仕様の生地の厚みや素材の種類などをよく確認することをおすすめします。お店によっては、アイテム素材を確認したい方向けに、アイテムサンプルの貸出を行う業者もあります。1団体につき1回で返却送料はお客様負担とはなりますが、クラスTシャツ生地の素材感はもちろん、サイズの大きさなども知ることができます。
ウェブサイトやカタログだけでは確認できない素材の着心地を注文する前に確かめたいというときは、ぜひこのようなサービスを利用してクラスメイト全員が喜ぶ実用的なクラスTシャツ作りをしてください!